小春日和のような暖かさとは裏腹に、こころを震撼させる事件が相次いでいます。新潟でもタクシーの運転手さんが乗客に刃物で刺され、売上金を奪われたうえに亡くなられました。まだ犯人は捕まっていませんが、亡くなられた運転手さんの家族縁者の悲しみ、憤りは察してもあまりあります。それだけではありません。犯人自身の親族にとっても、とてつもない悲しみを与えてしまいます。
人間一人が生きている背景には、とてつもないつながりがあります。そのつながり(人は一人では生きていない)を実感するとき、自ずと人を傷つける行為にセーブがかけられます。南無阿弥陀仏の教えは,そのつながりに眼が開かれることなんです。現代はその眼が見失われています。悲しくも確かな現実。