トキといえば、新潟県の佐渡島に生息する(正確には生息していた)国の特別天然記念物、国際保護鳥の鳥です。国内固有のたしかキンという名のトキが2003年10月10日に死んで絶滅し、その後中国から譲り受けたときたちが50羽ほどに繁殖しています。昨年9月の放鳥に続いて、一昨日の9月29日に前年の倍にあたる20羽に対して放鳥が試みられました。今日現在では18羽が自然界へ飛び立ったようです。
この目的はただ一つ、自然界に放しての自然繁殖がもくろみのようです。昨年は10羽が時間差で放たれ、現在生息が確認されているのは7羽で、このうち雄4羽は佐渡にとどまり、雌3羽が本州の新潟、富山両県に飛来しているということです。まさか海を渡って本州まで行くとは大きな誤算だったろうと思いますが、なぜか島外に出たのが雌ばかりで、これじゃあ自然繁殖のへったくれもありません。その反省に立ってか、今年は一羽づつではなくゲージを開けて時間を差なくして放つという方法をとったようです。はたして人間のもくろみ通りいくかどうか、注視していきたいと思います。
ちなみに、昨年放たれて本州に渡った3羽のうちの1羽が、隣の燕市の田んぼに出現するようで、休みともなると望遠カメラが並ぶそうです。燕市の中之口川には白さぎの大群の根城がありますから、それと錯覚したんじゃないかという懸念もあるんですが。もしそうだとしたら、詐欺にあったような・・・・。
写真は放鳥されているアヒルくんたちです。放鳥していてもこの池から去ることはなさそうです。ちなみに、このアヒルくんたちは「アフラック!」と鳴いてはいませんでした。